大学で学ぶ奨学金制度を利用(勤労学生saiさんの場合)

通った大学について

私の通った大学は公立です。その大学には(国立もそうかもしれません)家庭の事情などによって、個別に毎期ごとに審査されるのですが、授業料が半額、全額免除になる制度があり、それを適用してもらえたおかげで半額くらしか払っておらず、私は勤労学生といっても、きっとかなりラクした部類です。

勤労学生を選んだ理由

勤労学生を選んだのは、母子家庭だったことが大きいです。
家の金銭事情はあまり話さない親でしたが、負担をかけられないと思ったことがやはり大きいと思います。
働くという選択肢も考えましたが、親は進学してほしいと言ったこと、自分も大学に行きたかったこと、行かなかったら親をあとで責めてしまうかもしれないし、親に自分のせいで気を遣ったと思ってほしくありませんでした。
授業料が安ければ、そして受かってしまえば、何とかなるんじゃないかという楽観的な性格の影響も大きいです;。また、自由になれる気もしました。自活することがどんなことかわかりませんでしが、親から離れて一人で暮らしたいという気持ちです。
でもさびしがりだったので、実家にいた猫を連れて行きました。もともと私が拾った猫で、その猫が生んだ子どもも一緒にです。都会で一人で暮らす自信がなかったのだと思います。でも猫はほとんどいない私の狭い部屋で1日暮らすのでかわいそうでした。なので、4年くらい経った頃、都内の親戚の家に引き取ってもらうことになりました。

★必要生活費について

家賃5万5千円(水道代込み)、ガス・電気代約6千円、食費2万5千円、交際費1万5千円、電話代約5千円、猫代1万5千円、雑費1万円、書籍代約5千円(趣味の)、コンタクト代4千円くらいかなと思います。
当時、家計簿をつけようと何度もしましたが、自分の使っているお金を全体で把握するのがこわく、一週間くらいつけては、こんなに使っていて給料日までもつのか(゜ロ゜;)!?とビビッていつもやめてしまいました。こんなにってたいした額ではないのですが…。これらがベースで、大学にかかるお金、洋服、化粧品代は毎月ではなかったので、貯金から(おもに奨学金から)使っていました。
一人暮らしを始めたとき、全くというくらい貯金はありませんでした。友人の貯金額を聞いて、愕然としたくらいです。なんて幼いのだろう、私。と思いました。はじめはテーブル、テレビなどもありませんでした。収入は、時給850円のバイトを週4日、時給900円のを週4日がベースで、月に14万くらいだと思います。途中まで奨学金を月38000円もらっていました。
奨学金にははじめ手をつけず貯めておき、そこから授業料などのまとまったお金を出していました。なので、まだ余裕があったと思います。悲惨なのは、とまってからです。むしろとまってからの方が真面目に勉強したのでバイトも減らし、書籍代などは多くかかり、交際費や食費、趣味代はかなりけずりました。そのころは、アルバイトをひとつ飲食店に変えたので、簡単な賄いで一食分浮きました。給料日まで1週間もあるのに、あと3000円しかないってこともザラでした。

学業とアルバイトの両立でよかったこと

大学以外の人たちに多く触れられたことだと思います。小さな大学だったのでクラスにいる女の子も少なかったのですが、バイト先でいろいろな人と知り合うことができました。また反対に、その学校に行ったからこそ知り合えた親友、先輩もいて、その学校に行ってよかったと思っています。実はそれが一番大きいです。行っていなければ、今のこの友達とは知り合えていなかったかもしれないと思うと、運命を感じるくらい、勤労学生でもこの学校を選んでよかったなーと思います。あまり熱心に勉強していませんでしたが、それでも頑張れば何とかなった!的な、変な自信もつきました…。
お金の大切さを知ったこともよかったと思うことのひとつです。稼がなければない、使ったらなくなるって当然のことですが、それすらわかっていませんでした。親に守られていたんだなと。
といっても遊ぶのが好き、お酒も好きでした。お金がないので、近所の友人と家でごはんを作って、お酒をボトルで買って、家飲みをよくしました。余談ですが、居酒屋に行くときは、いつも金欠な友達に教わったのですが「お通し」はもらわないことができるんですね。店からすれば最悪な客ですが、お通しはいらないと言い放ち、焼酎のボトルのみが並ぶようなテーブルが常でした…今考えるとこわいです。

辛かったこと

自分で選んだことはいえ、毎日毎日なぜにこんなに働かなければいけないのだーと時折思いました。お金があったらもっと勉強する時間もとれるのにと。好きな本もハードカバーで買えるのに、CDもほしい…など些細な悩みです。家にいることが少ないため遊んでほしがる猫たちが、(夜行性ということもありますが)なかなか寝かせてくれず、あまりの眠さにイラついて猫にどなった時の罪悪感が一番辛かったです。猫が寝かせてくれない…と母親に泣きついたとき、「猫も赤ちゃんも泣く(鳴く)のが仕事」と言われてから、単純な私は「なるほど!」と思い、鳴き声や走り回る猫たちにイライラしなくなりました。

また、旅行に行けないこともさびしく思いました。仲良しの子たちが旅行好きで、休みになるたびに貯めたバイト代で海外に出かけていて、私も誘われるのですが、お金と猫の両方を解決することができず、バイトを休んでもその後の生活費はどうしようということがいつも頭にありました。その時は少し辛かったです。

勤労学生さんへの応援のメッセージ

そのときは辛く感じることが多いと思います。でも振り返ると貧乏生活もいい思い出になるし、まずは日々をこなしていくといいかなと思います。周りの人とあまり比べず、自分の状況の中で、自分が楽しいかどうか。あの子は親から仕送りをもらっていいなーと思ってしまうと、余計な辛さを抱えてしまうし、みじめな気持ちになります。お金がなくても遊ぶことはできるし、友人、恋人だってできますし。本当にないときは友達が助けてくれたり、またその友達がお金のないときは自分が出したり。いつもワリカンより、関係が深まる気がします。むしろ、ない状況を楽しむといいかもです。コーヒーおかわり自由のファミレスで友達と長話したことのほうが、私にとっては懐かしい思い出です。長い人生で見れば、ほんの数年のことですし、なかなか経験できないことです。年をとってからではまずキツイし、社会的にみても、今私の年でコーヒーを3杯以上おかわりするのは少しはばかられます。。。私は文系だったのでまだマシかもしれませんが、理系の人はもっと授業が大変そうでした。実験にお金がかかったり、バイトをする時間がとれず、部室で生活してる人までいました。でも実験にお金がかかったり、バイトをする時間がとれず、部室で生活してる人までいました。でもとても充実してそうでした、つらいよーと言いながらも。周りの人は部室に差し入れをしたり、バカ話で盛り上がったり。辛い以上に楽しいことがあると思うんです。なので、へこみすぎず、今なんとか生活できてることに感謝しながら生きてると、同じ毎日でもマイナスな気分ですごさずに踏ん張れると思います。

・勤労学生になるか、働くか迷っている人へ

もし学校に行きたいけれど家の事情できびいし…と思っていたら、高校時代に勉強を頑張ることが最善の解決策だと思います。選択の幅が格段に広がります。学校によっては給費生制度(授業料免除でお金をくれるところもあります)もあるし、減免制度もあります。また奨学金も無利子のものが借りられたり、返さなくてもいいタイプの奨学金もあります。親のせいでいけなかったと思うことは、本人も親もつらいことです。だったら、まずがんばってみて、自分がきちんと納得してから、進学、就職を決定したほうがいいかなと思います。どちらにしても、後悔することが一番かなしいです。私の楽観的な意見ですが、がんばってる人は誰かが応援したくなるものかな、とも思います。

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